感染予防のための消毒用品が手に入りづらくなっています。今後、市場に出ることがあるのでしょうか?
消毒用品は流通状況が刻々と変化しています。NHKニュース等の最新情報を確認してください。
以下、6月1日現在の情報を回答いたします。
アルコール消毒液については、5月の国内生産が例年の6倍となる一方、5月26日から転売が禁止されており、流通状況が改善することが期待されます。*1
厚生労働省は、アルコール消毒液(濃度70vol%前後)が入手できない場合、エタノール濃度が60vol%台以上であれば消毒に一定の効果が認められると考えられる報告があることを踏まえ、手指消毒用として60%台のエタノールを使用しても差し支えないとしています(4月22日事務連絡)。*2
この基準にあてはまる商品は、一部の酒造メーカーが高濃度アルコール飲料等として製造し、自社ネット通販やスーパーマーケット等で販売しています。
社会福祉施設等でアルコール消毒液が入手しづらい場合の対応について、厚生労働省は3月31日事務連絡にて、手指洗浄には石けんやハンドソープを使うこと、食器・手すり・ドアノブ等の消毒に熱水や塩素系漂白剤が有効であるとしています。*3
なお、手すり・ドアノブ等の消毒については、経済産業省から委託を受けたNITE(製品評価技術基盤機構)が、新型コロナウイルスの不活化効果が確認された界面活性剤が含まれている住居・家具用洗剤および台所洗剤のリストを随時公開しています。アルコール消毒液が手に入りにくい場合や、塩素系漂白剤の使用が難しい場合、市場に流通している洗剤等を活用することも検討してください。ただし、手指消毒には使用しないでください。使用の際は製品に書かれた使用方法に従い、使用上の注意を守って、正しく使用してください。*4